※この記事は依頼を受け執筆した記事になります。
目次
副業開始する経緯
数年前、僕は営業マンとして働いていた。とはいえ、営業成績は普通より下で、毎月の目標を達成することは困難だった。会社で昇給するためには、毎月売上を達成し続けるか、マネージャーになるしかない。
しかし、目標を達成すればするほど次の目標が高くなり、永久に追い続けなければならない仕組みだった。正直、これを続けるのは自分には向いていないと感じていたし、マネージャーの責任の重さも性格的に合わないと思った。
この会社でキャリアを築くことに限界を感じ始めた僕は、どうにかして収入を増やす方法はないかと考えるようになった。毎月の給与は上がらず、生活費やちょっとした贅沢を楽しむための余裕もない。そんな時、「副業を始めてみようか」という考えが頭をよぎったのだ。
アフィリエイトの副業に挑戦自分の甘さを痛感
副業を始めると決意した僕が、最初に取り組んだのは「アフィリエイト」だった。インターネットで調べると、副業初心者でも始めやすいという情報が多く、初期投資も不要で、リスクも少ないと感じたのだ。
まず最初にやるべきことは、テーマを決めてブログを立ち上げることだった。自分が興味を持っているジャンルなら続けやすいだろうと考え、趣味に関連した内容でブログを書き始めた。だが、すぐに自分の甘さを痛感することになった。
記事を書いても、なかなかアクセスが伸びない日々が続いた。SEO対策も難しく、そもそもWebマーケティングの知識がゼロの自分が、簡単に稼げるはずがなかった。
収益を得るためには、ブログに訪れる人を増やし、アフィリエイトリンクをクリックしてもらう必要がある。しかし、それを実現するには相応の知識と経験が必要で、初心者の僕にはそのハードルが予想以上に高かった。
それでも、セミナーに積極的に参加し、会社から帰ってからの数時間を副業に充てて、努力を続けた。数ヶ月間、毎日のように記事を書き続け、その数は200記事にも及んだだろうか。当時は、今のようにChatGPTなどのAIもない時代だったため、すべて手作業で記事を書き、SEO対策も独学で行った。
しかし、結果は厳しいものだった。月に5千円を稼ぐのがやっとで、期待していた収入には程遠い状況だった。この経験を通して、自分の甘さを痛感し、簡単に稼ぐことの難しさを思い知らされた。それでも、得られた教訓と失敗は次の挑戦への糧となった。
SEO対策の壁を感じPPCアフィリエイトに挑戦するも壁にぶち当たる
通常のアフィリエイトは手持ち資金ゼロで始められるし、仕入れが必要ない分、参入障壁が低い。そのため、競争が非常に激しく、SEO対策も熾烈な戦いとなる。
記事を書いても、検索エンジンで上位に表示されるためには多くの努力と時間が必要だ。限界を感じ始めた僕は、あるセミナーで「PPCアフィリエイト」の存在を知った。
PPCアフィリエイトとは、Google広告に費用をかけて、自分のアフィリエイトリンクを広告として出稿する方法だ。これにより、狙ったキーワードで確実に上位に表示できるため、収益を上げるチャンスが広がる。
これならいけるかもしれないと感じたが、当然のことながら広告費用がかかるし、最悪の場合、赤字になるリスクもある。
それでも、僕は挑戦することにした。実際、最初の数回はうまくいき、順調に収益が上がった。これは本当にいけると思ったが、その喜びも束の間、思わぬ落とし穴が待ち構えていた。
PPCアフィリエイトで取り扱う案件は、コンプレックス系の商品が多い。たとえば、ワキガや口臭予防といった悩み系の商品が中心だ。
こうした商品の広告は、Googleの広告審査が非常に厳しく、広告を出しても掲載が許可されないことが多い。結局、いくら広告を出したくても、審査で弾かれてしまい、思うように成果を上げることができなくなった。
また、広告費用もライバルが参戦すると跳ね上がる傾向にある。広告費用をかけた割には、アフィリエイト報酬の利益に見合わないケースも多い。案件にもよるが、10万円の売り上げを出すのに、9万円かけることが必要になるような感覚だ。広告運用の最初のうちは、損することの方が多く、結局トントンだったというケースも少なくない。
この経験で、リスクを伴う新しい手法に挑戦することの難しさと、期待通りにいかない現実を痛感することになった。アフィリエイトの世界は簡単に稼げるものではないという厳しい現実を思い知らされた。
次にやった副業はクラウドソーシングを使っての副業
アフィリエイトが思うようにいかなかったものの、1年半ほど粘り続けた。結果として大きな収益は得られなかったが、まったく無駄な時間だったわけではない。アフィリエイトに取り組んでいる間に、文章を書くスキルやWordPressの操作、広告運用の基本などを学ぶことができた。
また、PPCアフィリエイトでの経験は貴重です。最初はお金をかけずにノーリスクで副業ができればと考えていましたが、その考えが間違いであることに気づきました。なぜなら、サラリーマンの副業は皆同じようなことを考えるからです。むしろリスクを取り、お金を使わなければ副業は成功しません。
結局のところ、ブログなどのアフィリエイトで成功している副業者も、記事を外注に出したり、SEOに強い被リンクを購入するなど、スキルを向上させるために何らかの形で投資しています。まったくお金をかけずに成功している人は、少なくとも私が会った中では皆無です。
その他大勢の副業者と差をつけたいと思いましたが、結局種銭がないため、種銭を稼ぐために挑戦したのが、ランサーズやココナラなどのクラウドソーシングでの副業でした。特に、WordPressブログの立ち上げや記事作成の仕事が多く、私はWordPressを使って記事を書いていた経験があったため、HTML対応の記事作成もこなせるようになっていました。さらに、多少のSEO知識があったことも強みとなり、クラウドソーシングの案件に応募する際のアピールポイントとなりました。
クラウドソーシングでは、いくつかの案件を受注し、少しずつお金を稼ぐことができました。最高で月に6万円近く稼いだこともありましたが、その裏には相当な労力がかかっていました。人海戦術的な仕事が多く、納期に追われることも頻繁にあったため、本業にも影響が出るようになりました。休日はほとんどなくなり、月に6万円を稼ぐために無理をしている自分に次第に嫌気が差してきました。
このままでは疲弊してしまうと思い、クラウドソーシング以外の道を模索することにしました。
アマゾン転売への道
ある日、インターネットで偶然目にした「副業セミナー」の広告が僕の目に留まった。せどりや転売という言葉は、アフィリエイトを始める前から耳にしていたが、実はアマゾンなどでの出店も当初は考えていた。しかし、2つの理由でためらいがあり、結局アフィリエイトに進んだのだ。
まず1つ目の理由は、物販や転売には仕入れという初期投資が必要で、その資金を給与から捻出するのが難しかったこと。2つ目は、ネットショップや物販を行う際に、特定商取引法に基づいて自宅の住所や電話番号を公開しなければならないという点だった。この2つの障害があったため、物販を諦めていたのだ。
しかし、今回出会った転売セミナーでは、この僕の迷いを払拭する内容が提示された。詳しいことは書けないが、実質無在庫でアマゾンで販売できるという方法が紹介されたのである。
「アマゾン転売で月10万円を目指す」というキャッチコピーに強く惹かれ、半信半疑ながらもセミナーに参加してみることにした。
セミナー当日、講師は自らの成功体験を元に、初心者でも始められるアマゾン転売の方法を丁寧に解説してくれた。正直、最初はその話が信じられず、うさん臭いと思ったが、月々のコンサル料金が2万円程度でいつでも解約可能とのことだったので、だまされたと思って試してみることにした。
「半年やってダメなら、副業はもう諦めよう」と決意し、アマゾン転売への挑戦をスタートさせた。
アマゾン転売の第一歩はアカウント登録から
最初に行ったのは、アマゾンのアカウント登録だ。あまり詳しくは書けないが、このアカウントの開設手続きが非常に重要で、この手続きを正確に行うことで、スムーズに転売を始めることができる。また、僕にとって目から鱗だったのが、アマゾンに登録する住所に関するポイントだ。これまで、自分の住所を記載しなければならないと思い込んでいたが、講師の方から『バーチャルオフィス』を利用すれば問題ないとのアドバイスを受けた。
バーチャルオフィスについては知識がなかったため、さっそく調べてみた。 ちなみに僕が検索で調べてこのサイトが一番わかりやすかった。
バーチャルオフィスとは、いわば私書箱のようなもので、住所の名義だけを借りることができるサービスだ。これなら、自宅の住所を公開する必要がなく、プライバシーを守りながらビジネスを行える。
なるほどと思い、僕はすぐにバーチャルオフィスを借りて、アマゾンのアカウント開設をスタートさせた。
アマゾン転売の初期苦戦とその後の成功
最初の3か月は、毎週1時間程度の作業時間を割くだけで、誰でも簡単に商品を登録できる作業だった。最初の2か月間は全く売り上げが上がらず、正直なところ「だまされたかもしれない」と感じることもあった。しかし、3か月目を過ぎたあたりから、ポツポツとアマゾンで商品が売れ始めた。
少し喜びを感じたものの、売り上げはわずか2万円程度で、利益は8千円ほど。アマゾンの利用料4,980円とコンサル料2万円を差し引くと、まだ赤字の状態で、黒字化には程遠かった。
しかし、約半年が経過すると、状況は一変。商品の売れ行きが爆発的に伸び、月の粗利益が10万円を達成できるようになった。しかも、作業時間は1日30分程度と非常に効率的だ。
このアマゾン転売がうまくいった理由は、決して難しいことではない。詳しくは書けないが、アマゾンという絶対的な信頼を持つプラットフォームの特異な仕組みが、その成功を支えている。
この方法は斬新でも正攻法でもないかもしれないが、資金力のない個人や副業でやりたい人には最適だ。目から鱗の手法で、非常に簡単で誰でもできるので再現性がある。
例えば、以前自分がやっていたアフィリエイトは、SEO、マーケティング知識や個人のセンスや感性がないと絶対に稼げない。しかしこの転売は、経験やセンスなどはいっさい不要なのだ。
副業の内容は非常にシンプルで、Amazonにある商品を載せるだけだ。作業もツールを利用するので時間の負担も1週間に1時間程度だ。これなら本業サラリーマンの副業でも十分に取り組める。
アマゾン転売は、資金力のない個人や、副業として取り組みたい人にとって最適な手法だ。シンプルで再現性が高く、誰でも取り組めるという点で非常に魅力的だった。
まとめ
副業にはさまざまな選択肢があります。アフィリエイトが向いている人もいれば、転売に適性がある人、さらには他の道を選ぶ人もいるでしょう。
しかし、どれが正解かは一概に言えません。大切なのは、自分に合った道を模索し続け、常に新しい可能性を探求することだと思います。
ありきたりな結論かもしれませんが、成功への最短ルートは存在せず、時間と努力を積み重ねていくことが、最終的には自分にとって最善の選択へとつながるのだと痛感しています。