ドラえもん/空地のコンクリートの筒はドラム缶？土管はなぜか・危ないか解説

ドラえもんの空き地に置かれているコンクリートの筒や土管について、正体と設置理由を解説します！

のび太たちの遊び場として親しまれた空き地には、なぜか大きな筒が置かれていました。

子供たちにとって楽しい遊び道具でしたが、実は危ない面もあったようです。

一見ドラム缶のように見える筒の正体は、実はヒューム管と呼ばれる土管でした。

空き地に置かれていた理由には、昭和時代特有の背景があったのです。

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ドラえもん/空地のコンクリートの筒はドラム缶？

ドラえもんに出てくる、土管のある空き地って本当にあったんだ……… pic.twitter.com/IqvIsawpEp

— Saho 廃墟と街並み (@urbex_34) May 6, 2024

空き地に置かれた筒状の物体について、詳しく見ていきましょう！

作品の中で重要な遊び場として描かれる空き地の筒には、実は興味深い歴史があります。

当時の時代背景と共に、詳しく解説していきましょう♪

ドラム缶の正体はヒューム管と呼ばれるコンクリート製の筒

まずは空き地に置かれた筒の正体について解説します！

一般的にドラム缶と思われがちな筒は、実はヒューム管というコンクリート製の土管だったのです。

作中でも、のび太たちが「かくれんぼの定番スポット」として利用している場面がよく描かれていましたね。

当時の子供たちにとって、身近な遊び場の象徴的な存在でした。

個人的には、ヒューム管の存在が昭和の子供たちの自由な遊び場を象徴していると感じます。

公式サイトでも空き地の筒はヒューム管だと明言

空き地の筒の正体について、公式な見解も出ています！

ドラえもん公式サイトでは、空き地に置かれた筒は下水道工事用のヒューム管であると明確に説明されています。

野比家の近所で行われていた、下水道工事の資材だったのです。

作者の藤子・F・不二雄先生は、当時の風景を忠実に描写していたという事になります。

個人的には、この細部へのこだわりが作品の世界観をより説得力のあるものにしていると感じます。

昭和の日常が、丁寧に描かれているのではないでしょうか。

土管とヒューム管は別物として区別されている

実は土管とヒューム管には、明確な違いがあります！

土管は粘土を焼き固めて作られるのに対し、ヒューム管はコンクリート製という大きな違いがあります。

作中では両者が混在して描かれることもありましたが、実際は全く異なる製品なのです。

ヒューム管の方が強度が高く、当時の下水道工事では主流でした。

個人的には、このような細かい設定の違いにも作者の緻密な観察眼が表れていると思います。

当時の子供たちにとっては、どちらも楽しい遊び道具だったのでしょうね。

土管はなぜ置いてある？危ないのか？

土管とは、粘土を焼いて作った円管のこと。つまりコンクリート製の排水路用などの埋設管は土管ではなく、そのままコンクリート管、コンクリ管、ヒューム管などと呼ばれる。「ドラえもん」の中で空き地に置かれている管は、色や大きさからすると土管ではなくコンクリート管と思われる。 pic.twitter.com/CDUiSeEJ7m

— ≒㌥男(ﾆｱﾘｰｲｺｰﾙ㌥ｵﾄｺ) (@simapunks) October 6, 2018

ヒューム管や土管が空き地に置かれていた理由について、時代背景と共に解説していきます！

実は当時の日本の都市開発と深い関係があったのです。

現代の視点から見ると、危険性も指摘される設置方法でした。

ドラえもんが描かれた昭和40年代は下水工事の全盛期

時代背景に目を向けてみましょう！

昭和40年代、特に1970年前後は東京を中心に下水道整備が急ピッチで進められていた時期でした。

「のび太の家の近所で工事をやってるね」というセリフが作中で度々登場するのも、当時の実情を反映していたのです。

高度経済成長期の街の様子が、作品に見事に描き込まれています。

個人的には、この時代設定が作品の持つノスタルジックな魅力を高めていると感じます。

当時の都市の発展と人々の暮らしが、さりげなく描かれているのではないでしょうか。

工事のための資材が至るところに置いてあった

当時の工事現場の様子について、より詳しく見ていきましょう！

工事資材の一時保管場所として、空き地が頻繁に利用されていたのです。

「ジャイアンたちが野球をする空き地の隅にヒューム管が積んであるんだ」といった描写は、当時としては極めて自然な風景でした。

工事現場と子供たちの遊び場が、不思議と共存していた時代だったのです。

個人的には、この無秩序とも思える風景こそが昭和の街の特徴を表現していると感じます。

現代では考えられない光景かもしれませんね。

ヒューム管が空き地や公園に置いてあることが珍しくなかった

昭和の街の風景について、さらに掘り下げてみましょう！

ヒューム管が空き地に置かれているのは、当時としては極めて一般的な光景でした。

工事の進捗に合わせて資材を移動させる必要があり、一時的な保管場所として空き地が活用されていたのです。

子供たちにとっては、格好の遊び場として親しまれていました。

個人的にはこの無計画とも思える資材置き場が、子供たちの想像力を刺激する playground になっていたのだと思います。

危険と隣り合わせではありましたが、それも含めて昭和の原風景だったのではないでしょうか。

大人の目線で見ると子供の遊び場にヒューム管があるのは危険

現代の安全基準から見直してみると、重要な問題点が浮かび上がります！

重量のあるコンクリート製のヒューム管が転がったり、中に閉じ込められたりする危険性が指摘されています。

作中でも、のび太が中から出られなくなって慌てるシーンがありましたね。

子供たちの楽しい遊び場である一方で、重大な事故につながる可能性もあったのです。

個人的には、このような危険と隣り合わせの遊び場こそが、子供たちの判断力や危機管理能力を育んでいたように感じます。

現代の過度な安全管理とは異なる、昭和ならではの子育ての環境だったのかもしれませんね。

怪我をしたり治安上の問題でヒューム管が放置されることはなくなった

時代と共に、空き地の風景も大きく変化しました！

安全管理の厳格化により、現在では工事資材を空き地に放置することは禁止されています。

事故防止や防犯の観点から、管理された場所での保管が義務付けられているのです。

しかし子供たちの安全を最優先する現代では、もう見られない風景となりました。

個人的には、この変化は時代の流れとして必然だったと感じます。

ただ子供たちの自由な遊び場が減少していく寂しさも、あるのではないでしょうか。

まとめ

ドラえもんでお馴染みの空き地に置いてある土管は、その形状から推測するに恐らく片受けのB形ヒューム管（遠心力鉄筋コンクリート管）で、のび太の身長が約130cmあることから相対的に考えると内径500㎜（外形573㎜）の有効長2.43mの製品の可能性が高い。なお、参考重量は459kgである。щ(ﾟДﾟщ) pic.twitter.com/04K0osd00S

— SACHIKO EX (@js5dm9b9jwhy1tq) March 20, 2024