原作者、久保帯人先生をはじめ、独特な世界観から世界的な人気を誇るバトル漫画BLEACH。
一口でバトル漫画とはいいがたい、数多の世界を渡る「死神」がキーワードとなった超大作は単行本全74巻に渡るものでした。
2022年10月には新アニメも放送されるので、読み飛ばし厳禁の領域へ突入したと人気が再沸騰!
BLEACHの作中では、黒崎一護、朽木ルキアをはじめとした「死神達」が闘い、また日常を送っていますが、死神の上に立っている「霊王」を皆さんご存じでしょうか?
今回の記事では、霊王の過去はかわいそう?
目的は楔なのかを解説していきたいと思います。
それではさっそく見ていきましょう!
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ブリーチ/霊王の過去・かわいそうなのか?
【ブリーチ】霊王という王という名をした奴隷 https://t.co/vRaBz4VEMF #ブリーチ #霊王
— あにまんch@更新通知用 (@animanch) May 17, 2022
霊王はソウルソサエティ(尸魂界)を支配している王であり、死神の上に君臨するいわゆる「神」のような存在。
ですが、いまいち詳しい人物像やエピソードが語られていないため、イメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?
コミックス、そして小説版BLEACHを読み返していくと、霊王という人物が実は「かわいそう」であるという意見が多いんです。
まずは、「霊王がいかなる人物であるか」を解説していきますね。
人間を護るために虚に立ちはだかった神の如き存在
BLEACHの作中では、主人公である黒崎一護が家族をホロウ(虚)から救うため死神代行をつとめますよね。
霊王はホロウ(虚)が人間を喰らうようになってきてしまった為生まれた人物・・と言って良いでしょう。
ホロウ(虚)が人間を喰らう為に生まれた存在ならば、霊王はホロウ(虚)から人間を護るための存在です。
死神達はホロウ(虚)以外にも敵がいる、時には仲間同士の亀裂もざらであるため、霊王はまさに「神」的存在なのが分かりますね。
霊王の正体は世界を救った英雄
霊王の正体はかつて世界を救った英雄といわれており、ソウルソサエティ(尸魂界)や、死神達の上に立っている今現在は、霊王は「利用されている」と考えられています。
コミックスでは「物語の主旨から外れてしまう」という理由から、霊王は「存在」だけを認知する程度で深く掘り下げられてはいませんでした。
しかし、小説版BLEACHでは霊王の正体が簡単に明かされているんです。
中央四十六室、つまり司法機関という認識のみを死神達はしていました。
ですが霊王は、ホロウ(虚)を滅し、世界の循環を未だなお霊王は救い続けていると言えるでしょう。
全ての能力を持ち合わせている
霊王の力は多岐にわたり、人間をはじめ、死神、クインシー(減却師)、フルブリンガー(完現術者)、四種のヒトの能力を全て持ち合わせています。
霊王自身がユーハバッハに「父なる存在」と呼ばれている理由が分かりますね。
ポイントなのはホロウ(虚)の力は全く持ち合わせていない事でしょう。
あくまでホロウ(虚)や、悪い者を寄せ付けるための存在ではないのがうかがえますよね。
四肢を斬り落とされ臓腑を抉り取り水晶に封じられた
綱彌代家は小説版BLEACHに登場する時灘の家系にあたります。
時灘の残忍さは、東仙要との関係で明らかになりましたが、綱彌代家もまたずる賢い家系でした。
当初は志波家が霊王の力を借りる為に説得を向かおうとしたのですが、綱彌代家がスキを狙い、無抵抗の霊王を水晶で封じてしまうのです。
結局は四肢も切り落とされ、力をそぎ落とすために綱彌代家は臓腑もえぐりとり、生きても死んでもいない状態に陥れてしまうのでした。
グロテスクすぎて、漫画では描ききれないでしょうね。
三界に分けるために全身をバラバラにされた
かつては現世・地獄・ソウルソサエティ(尸魂界)が混沌とし、「生も死も分けられない世界」と化していたのです。
簡単に言うと、現世も地獄も、ソウルソサエティ(尸魂界)もあまり違いがないように感じしまう人が多かったんですね。
BLEACHでは現在は四大貴族ですが、大昔は五大貴族が存在していました。
そして、五大貴族が「今のままでは大変だ」と思ったのをきっかけに、霊王の強い能力を三界それぞれに身体を分け与える事によって守ると決められてしまったのです。
世界を救っていた英雄だったが貶められ拘束し続けられている
霊王自体の正体は、小説版BLEACHでも一部しか説明されていなかったため、かなりの謎に包まれています。
しかし、「かつて世界を救った」という事、そして綱彌代家に「貶められ四肢と臓腑を取られ、三界に分け与えられた事」を考えると・・・英雄としてたたえられているとは考えにくいですよね。
四肢を切断され、また全身を三界にちりばめた事によって世界は混沌から逃れられたかもしれませんが、霊王自身は身動きを全く取れません。
拘束され、苦しみを永遠に味わっていくといってもいいでしょう。
世界を救った英雄なのになぜそんな目に遭わなければ・・というのが個人的な意見です。
BLEACH/霊王の目的は楔なのか解説
練習その2
読み切りの乱菊さん
#松本乱菊 #BLEACH pic.twitter.com/ZATudgXrIN— もちた (@mochitalian) March 4, 2022
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世界を救ったにもかかわらず三界に身体を分け与えられ、拘束させられてしまっている霊王。
世界を救ったにも関わらず、霊王が楔として矢面に立たなければならないのは理由があるのでしょうか?
楔とは、家でいうところの「大黒柱」にあたる、「なくてはならない存在」です。
次に、霊王の目的を解説していきましょう。
霊王の力を借りる為志波家の祖先が説得に向かう
かつて、BLEACHの貴族は「五大貴族」であり、五大貴族は共通の想いを世界に持ち始めました。
当時は生と死が分かれておらず、進化する事もありませんが、生と死を分けなければ完全に世界が滅んでしまう、と考えられていたのですね。
五大貴族は「停滞した世界を新たに前進させたい」「ホロウ(虚)を減却ではなく、完全に浄化したい」「世界の規律が欲しい」「地獄となる世界の蓋が欲しい」「減却の力を自分たちに向けられたくない」。
世界に必要な力が欲しいという共通の意見から、志波家の祖先が霊王の説得に向かいました。
綱彌代家の祖先が隙を見て霊王を水晶に封印された
志波家が霊王に説得をしようとした時、スキを見て綱彌代家の祖先が霊王を水晶に封印してしまい、穏便に話が進むことはありませんでした。
綱彌代家は、理由は不明とされていますが、時灘の性格から考察するに「人の邪魔をして自身が天下をとりたい」という理由が濃厚かと個人的に考えています。
もしくは「説得をしている時間がもったいない」と考えた、という説もありえそうですね。
綱彌代家の祖先によって水晶に封印された霊王は、四肢をもがれ、力を出させない為に臓腑までえぐり取られてしまいます。
時灘は個人的に好きなキャラクターでもあるのですが、公平に考えると綱彌代家の祖先の「行動」が時灘にとって「当たり前」になった事で、時灘も東仙要に罪をわざときせる、といった行動をとってしまったのかもしれませんね。
世界を留め続ける目的で人柱にされた
三界が停滞し、滅びだけを待つ状態になってしまった事を恐れた大貴族達は、三界に霊王の一部を供える事で世界の停滞を循環させる事に成功しました。
霊王は人柱、いけにえにされてしまったといって良いでしょう。
三界は生と死の区別もつくようになり、今ではソウルソサエティ(尸魂界)の守り神的立ち位置でもあります。
ですが、「本当は人柱にされた英雄」だったと周囲が知ったらどうなってしまうのでしょう・・。
生も死もない状態で世界の楔となっている
生と死の区別がつかない状態で、世界を循環させたいという大貴族の願いにより、霊王は「生も死もない状態」を維持し続ける事となってしまいました。
霊王は今では口もきけないであろう状態ですが、現状の三界を恨んでもいないと推測できます。
恨みつらみがあれば、ソウルソサエティ(尸魂界)で死神達が生きる事も闘う事もまず出来ないでしょう。
霊王の考えは分からずじまいではありますが、もしかしたら次のアニメ、もしくはまた別の番外編にて霊王の正体が分かるかもしれませんね。
まとめ
【ブリーチ】読み返したらリジェ・バロとジェラルド・ヴァルキリーがドン引きするくらい強い https://t.co/cOVDqwXMcK #ジェラルド・ヴァルキリー #ブリーチ #リジェ・バロ
— あにまんch@更新通知用 (@animanch) May 4, 2022
・霊王はかつて世界を救った英雄であったが、今は人柱・いけにえとして存在している
・霊王は人・死神・クインシー(滅却師)・フルブリンガー(完現術者)すべての能力を持っており、ホロウ(虚)が人間を喰らう事を防いでいる
・五大貴族の考えにより、停滞した世界を救うには霊王が必要だと判断された
・志波家の祖先が霊王を説得しようとしたスキに綱彌代家の祖先が霊王を水晶に封じこめ、四肢をちぎり、臓腑を奪い、動けなくした
・霊王は三界に四肢をちりばめられ、現在は三界を保つ為に存在している
・未だ多くの謎に包まれた霊王であるが、力が絶大である事、強さから貶めを受けても「世界を恨んでいない」という器の広さはまさに「王」であるという事!
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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『アニメを途中から見て面白いから最初から見たい!』
アニメを見ているとこう言った考えが出てきたりする事がありますよね。
実際僕もアニメを見て原作が読みたくなったり、途中から見て最初から見たくなったパターンがありました。
個人的には上記の悩み解決の方法をもっと早く知れておけばよかったと思っています!
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最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!