小山祐一のモデルが留学取り消しになったのは実話？ノンフィクションなのか理由の違いについても

古山裕一は村野鉄男の勧めで国際作曲コンクールに応募し、見事2位に入賞しイギリスへ留学の招待をされました。

作中では世界的な不況が原因でこの話は取り消しになってしまいましたよね。

これは実話だったのでしょうか？

こちらの記事では古山裕一のモデルとなった人が実際に留学取り消しになったのかという事について解説をしています。

それではさっそく見ていきましょう！

1 小山祐一のモデルが留学取り消しになったのは実話？
2 ノンフィクションなのか理由の違いについても
3 留学後にイギリスへ内山金子を呼び寄せる予定だった
4 竹取物語が入賞したのは実話
5 まとめ

小山祐一のモデルが留学取り消しになったのは実話？

留学が中止になったのは〝世界恐慌の影響で留学制度自体が中止となったので、古山裕一のイギリス留学も中止〟という展開でした。

結論からですが、実際は少しだけ違うそうですよ。

実際は古関裕而さんの留学は取り消しになったのではなく〝留学を断念した〟という事が分かりました。

留学という話があったというのは間違いありません。

留学が中止になるのと断念ではニュアンスは似たような感じですが、違いますよね。

この理由について更に見ていきましょう。

ノンフィクションなのか理由の違いについても

実際に世界恐慌により世界的に不況になり留学の話が無くなってしまったのは実話です。

しかし、古関裕而さんの息子である古関正裕さんによると世界的な不況の他にもふたつの理由がありました。

・内山金子との結婚の為

・実家の経済的な事

このふたつの理由により留学を断念したという事が分かりました。

作中とはストーリーの展開上、少しだけ違いますね。

また、留学の為に多額の費用が送られてきたそうですよ。

旅費や諸経費として当時400ポンドの送金をイギリスから受けていました。

しかし、先ほど紹介した様に内山金子さんと結婚するという事もあり留学を断念。

ドラマではイギリス留学をする為結婚を諦めるという流れでした。

実際は結婚をする為にイギリスへの留学を断念されていたのですね。

ドラマの展開的に考えると留学をする為結婚を諦めるという流れは納得です。

留学後にイギリスへ内山金子を呼び寄せる予定だった

この留学は内山金子さんとイギリスへ一緒に行くつもりでしたが、金銭的な問題で変更に。

古関裕而さんが初めにイギリスへ渡り、その後彼女を呼び寄せるつもりでした。

この時はまだ二人は結婚しておらず、文通での交際をしていました。

古関裕而さんは内山金子さんの写真を肌身離さずもに持ち歩くほど大好きだったそうですよ。

イギリスへ行っている間にふたりの関係がどうなるか悩んでいましたが、ここで古関裕而さんは豊橋を訪れてプロポーズしました。

初めて会って結婚するという流れは同じですね。

今の時代だと考えられませんが、会った事がない相手にプロポーズをするなんて凄すぎます。

国際作曲コンクールで入賞し、旅費や諸経費として当時400ポンドの送金をイギリスから受けていました。

この費用でフランス語とロシア語まで勉強されましたが結婚し、思いが募りすぎて断念されたそうですよ。

更にこのイギリスから送られた400ポンドは返済しなければいけないという事が分かりました。

当時は音楽では結婚を選びましたが、金銭的にはとても大変だったという事がわかりますね。

世界恐慌という事もありますが、400ポンド返済しなければいけないのはちょっと厳しいと思いました。

竹取物語が入賞したのは実話

古山裕一のモデルとなった古関裕而が国際作曲コンクリートで竹取物語で2位に入賞したのは実話なのでしょうか？

古関裕而さんは実際に1929年(昭和4年)に開催されたチェスター楽譜出版社が開催した国際作曲コンクールに4曲を応募され竹取物語が2位に入賞されています。

古関裕而さんが当時22歳の時になりますね。

更にチェスター楽譜出版社が経営する一流の作曲が所属していた作曲協会の会員にもなれました。

この国際作曲コンクールでは日本人初となる国際的作曲コンクールの入賞で当時の新聞でも大きく取り上げられたそうですよ。

エスター社主催の作曲コンクールで２位に入賞した裕一。元ネタを史実に求めると、古関裕而は 1929年（昭和4年）イギリス・ロンドンのチェスター楽譜出版社が募集した作曲コンクールに、管弦楽のための舞踊組曲『竹取物語』を応募し、二等に入賞。この事が彼の人生の大きな転換点になりました。#エール pic.twitter.com/s0wJedZbTR

— ひぞっこ (@musicapiccolino) April 21, 2020